名古屋で開催されるパフォーミングアーツのコンペティション。私の大学での講義を受講している音楽学部の学生も参加する。 今日のアートシーンを語る時,ややもすると東京中心になってしまうが,近年では各地方都市が東京とは差別化を図った新たなアートシーンの構築を試みていることが見受けられる。その中でも名古屋は,これまでにもメディアアートのコンペを開催するなど,アートシーンのエッジの部分で東京にはない表現媒体を見ることもできる。 今回のパフォーミングアーツのコンペは「音」に特化したものだが,その「音」とは,音楽はもちろんのこと,電子的にサンプリングされた「音」,人間の肉声なども表現媒体に含まれる。また展示方法も,インスタレーションから演奏によるパフォーマンス,DJという具合に多岐にわたっている。 「音」というものをくくりにしたことで,様々な表現媒体が寄り集まっているわけだが,それがかえって普段はあまり同じ空間に顔を合わせないクリエイターたちのコラボレーションを生んでいるわけである。“道場”と銘打っているところも,どことなくアンデパンダン的な雰囲気があり,それは例えば代々木のB-Boy ParkなどのDJバトルのような混沌とした様相を見せている。かつて凄腕のMCたちが出会って奇跡的に結成されたHIPHOPユニット「KICK THE CAN CREW」も,こんな場所から生まれたのであろう。
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