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25. April 10

【アート】デジタル・カリカチュアの時代

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『LOOPIES 解散』(作者不詳) 米メディアから“Loopy野郎”とまで言われてしまったわが国首相

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民主党のポスター(作者不詳) アメリカで放送されていたテレビ・ドラマ『V』をも連想させる作品


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共産党プロパガンダ風ポスター(作者不詳)

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公開前から話題になり、市民からも抗議運動が起こっている映画『The COVE』を笑い飛ばした作品(作者不詳)
イルカは可愛いと人間の都合で勝手に思い込んでいるエコ・テロリストを小バカにしている。作画タッチは70年代によく見かけた少年誌の挿絵風。

 今年で動画投稿サイトYou Tubeが開設5周年だそうだ。動画投稿サイトの果たした役割は、政治からエンターテインメントの分野に至るまで計り知れない。特に、ここ近年、偏向報道、捏造報道、虚偽報道に加えて、ニュースに恣意的で悪質な印象操作を繰り返す報道局が多い中で、You Tubeをはじめとする動画投稿サイトは、マスコミが流さなかったストレートニュースを国民に伝える事のできる唯一のツールとしてブロガーやパブリック・ジャーナリストたちが腕を振るう場所にもなっている。この中から、日本でもお馴染みのテキサス親父をはじめとするインデペンデント・コラムニストも誕生したのである。
 もしこのような動画投稿サイトがなければ、今割と多くの人がいろいろな事情で民主党に怒っている事や、沖縄県民が必ずしも反米、反日であるとは限らない事。それから、沖縄で『日米安保堅持!辺野古移設賛成!平和大行進』なる一風変わった県民平和デモがあった事も、中国から習金平が来日した時に、怒った1000人近い市民が昼食会会場を包囲した事も私は知らなかったであろう。
 本来ならば、このような事こそ国民に知らされるべきなのだが、既存マスコミはあえてそれを隠すものだから、それが真実かどうかは別に精査するとして、テレビからネットへとオーディエンスが大移動を始めているのである。

 新しい言論、つまり言論におけるポストモダニズムの役割を果たしてきたのは間違えなくネットであり、そこでは“職人”と言われる匿名のパロディストたちが、実に独創的なカリカチュア(風刺画)を自由に創作している。彼らの前身は、おそらくは人気パーソナリティの深夜ラジオ番組に面白いネタを投稿していたいわゆる“葉書職人”と言われる人たちであろう。彼らは何か面白い事を思いついたら、とにかくそれを人に披露しないと気が済まない人たちであり、先天的なクリエイター気質を持っている。
 これまでのカリカチュアといえば、新聞や週刊誌のコラムで著名なコラムニストたちが腕を競っていたわけである。もちろん紙面を飾れるのは著名な者だけである。一般投稿者も、その著名な各界の権威に目をとめてもらえなければ人の目に触れる機会はなかなかなかった。言い方を変えれば、著名な者は、その門戸を狭めることにより権威を保ち、多くの国民に対して特権的な発言力を持ってきたのである。これはジャーナリストでも同様だ。
 しかし、ネットというメディアの登場でこの力学が完全に崩れたのだ。ネット経由で毎日のように目にする匿名のパロディストたちの作品の中にはプロをも凌駕する非常に秀逸な作品も多々ある。あるいは、プロのパロディストがあえて匿名で、このレジスタンスを楽しんでいるのかもしれない。冒頭に掲載した作品はその一部だ。
 ネット上ではこのような作品が毎日どこからともなく多数投稿される。投稿サイトに集積されているものもあれば、SNSやネット掲示板に突然投下される事も多い。しかもそれは街中で見かけるガード下のグラフィティと同じように、半永久的に同じ場所で見られるとは限らない。この突発性、偶然性が、まさにネットを舞台にしたアンデパンダンを展開しているのである。そして作品の良し悪しを評価するのはそれを目にした一人一人であり、面白い作品はどんどんネット上で拡散されていく。これはトップダウン型ではなく、フラクタルでスーパーフラットなネット空間だからこそ展開が可能なムーブメントであり、かつてはラジオの葉書職人からプロの放送作家や脚本家が誕生していったように、ネット空間からは、これまでとは経緯が異なったアウトサイダーなパロディストが誕生する日も近い。

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