« 【アート】 『親子でつくる教育ぬりえ』(はあもにい教育研究会編) | Start | 【ライブパフォーマンス】 [辻説法コンチェルト・ザ・グレイト](11月19日) »

03. November 09

【名古屋芸術大学・芸術療法講座】 詩人・伊藤洋子インタビュー(芸術療法演習)

 現在開講中である名古屋芸術大学芸術療法講座の演習の一環として,詩人・伊藤洋子のアトリエを訪問し,学生が伊藤洋子の作品について書いたレポートをもとに約3時間におよぶインタビューを行った。
 詩人の伊藤洋子は,今から20ほど前に,当時銀座7丁目にあったギャラリー・ケルビームで自作の詩をマイクを通さず肉声で読むというポエトリー・リーディングを盛んに行っていた。伊藤洋子の舞台では,基本的には自作の詩以外を朗読するということはほとんどないが,その中で一度だけ,私の書いたドイツ語による詩を一篇だけ朗読したことがある。伊藤洋子とはこれ以来のつきあいである。
 ケルビーム時代の伊藤洋子,つまり彼女が26歳前後の頃は,自作詩の朗読と詩誌への寄稿が主な表現媒体であったが,現在のパートナーである作曲家の高橋秀樹とのセッションの中で表現媒体が広がっていき,現在ではポエトリー・リーディングに加えて,膨大な絵画の制作,ライブハウスでのパフォーミングアーツなどを精力的に行っている。
 芸術療法講座の中では,一連のアウトサイダー・アートの中で伊藤洋子の身体表現と絵画作品を取り上げた。アウトサイダー・アートの中で取り上げた理由は,伊藤洋子の絵画作品はアカデミックな空間から生まれたものではないこと。(つまり芸術においてアカデミックをインサイダーとするならば,伊藤洋子の立場はアウトサイダーであること)また,「芸術のための芸術」ではなく,「生きるための芸術」,即ち,「芸術」という行為が,「芸術」のための批評空間にただ留まるのではなく,「身体の再生」,「病からの回復」(これを伊藤洋子自身はインタビューの中でたびたび「昇華」と言っている)という強いベクトルを持っていることなどを根拠に,現在私の講義でアカデミックな事を専門的に学んでいる学生たちに,「アカデミックではない空間から立ち上がったアート」として見せたわけである。
 そして,伊藤洋子の過去10年間の代表的な作品と併せて,今年,卵巣腫瘍摘出後に制作された最新作を見た後で,学生には自由筆記の形式で伊藤洋子作品についてのレポートを書いてもらい,さらに,一人各1問,伊藤洋子に対しての質問も書いてもらった。私はその学生のレポートを持って伊藤洋子のアトリエを訪ね,伊藤洋子には学生のレポートを読んでもらいながらインタビューに答えてもらった。
 インタビューの模様は全て録画し,アーカイヴ化している。ここに上げた動画はそのダイジェスト版である。本編は再来週の講義の中で上映する予定である。

■伊藤洋子作品レビュー■
【アート】伊藤洋子個展 『卵巣の雲』(2009年8月31日~9月5日,ギャラリー代々木)

|

« 【アート】 『親子でつくる教育ぬりえ』(はあもにい教育研究会編) | Start | 【ライブパフォーマンス】 [辻説法コンチェルト・ザ・グレイト](11月19日) »

アート」カテゴリの記事

Kommentare

Kommentar schreiben



(Wird nicht angezeigt.)




TrackBack

TrackBack-Adresse für diesen Eintrag:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/204825/46662408

Folgende Weblogs beziehen sich auf 【名古屋芸術大学・芸術療法講座】 詩人・伊藤洋子インタビュー(芸術療法演習):

» [動画] 伊藤洋子に突撃インタビュー !! 伊藤洋子が大学の授業で取り上げられました。 [hinden (まほまほファミリー) (暫)]
どういう経緯で ? なんの研究 ?   はい、こちら。 [【名古屋芸術大学・芸術療法講座】 詩人・伊藤洋子インタビュー(芸術療法演習): 井上リサの臨床美学研究室]   動画も 3本。見ごたえあります。... [Mehr erfahren]

verlinkt am 06. November 09 um 22:28 Uhr

« 【アート】 『親子でつくる教育ぬりえ』(はあもにい教育研究会編) | Start | 【ライブパフォーマンス】 [辻説法コンチェルト・ザ・グレイト](11月19日) »