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29. April 09

【演奏会案内】 金管バンドで贈るスウェアリンジェンの世界(東京ブラスソサエティ第33回定期演奏会)

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 世の中にはいろいろなご縁というものが転がっているものである。先日ブログの記事で思い出したようにアメリカの吹奏楽の作曲家・スウェアリンジェンのことを書いたら,なんと近々そのスウェアリンジェンの作品だけを集めた演奏会があるとの情報を,ブログの読者の方からいただいた。
 演奏を行うのは東京ブラスソサエティという英国スタイルの楽団である。私の知る限りでは,プロの楽団が全曲スウェアリンジェンのプログラムを企画するのは本邦初めてではないかと思う。言い方は悪いが,どうもスウェアリンジェンは,あまりにも親しみがありすぎるためであろうか,不本意にもバーンズやリードの大曲に添えられた刺身のツマ扱いされているような気がしてならない。学生バンドの練習曲用に作曲された作品も多いので,演奏するほうは楽しいが,音楽として鑑賞するには物足りないと考えるものもいる。
 それだけに,全曲スウェアリンジェンのプログラムがいかに前例がなく画期的であるかがわかるだろう。この楽団が英国スタイルというのもスウェアリンジェンの作品と非常に相性が良い。
 スウェアリンジェンはアメリカの作曲家である。作風は時としてジャズやロック風の変拍子も多用するが,複合三部形式の中間部の,いわばスウェアリンジェンの「魂」ともいえるパートは,イギリス近代の作曲家エルガーやウォルトン風の美しく荘厳なハーモニーで構成されている。これをいつもは大規模なウインドオーケストラで聞くことが多いが,もともとは救世軍の軍楽隊にルーツを持つ英国スタイルにこだわった楽団の演奏も聴いてみたい。
 曲目は以下のとおり,第一部と第二部に分かれていて,コンクールやアマチュアバンドの演奏会でも人気が高い『狂詩曲ノヴェナ』,『センチュリア』,『ロマネスク』,『インヴィクタ序曲』といった不朽の名作がうまく二部構成でバランスよくプログラムされている。
 それにしても,全曲スウェアリンジェンのコンサートが聴ける日が来ようとは想像もしていなかった。
 楽団員のみなさま,アンコールはぜひ『チェスフォード・ポートレート』でお願いいたします。
 
【金管バンドで贈るスウェアリンジェンの世界】
東京ブラスソサエティ第33回定期演奏会
(第一部)
シルバークレスト
狂詩曲ノヴェナ
河ながれるところ
センチュリア
レット・ザ・スピリット・ソア
語りつがれる栄光
勝利の時

(第二部)
管楽器と打楽器の為のセレブレーション
ロマネスク
インヴィクタ序曲
新しい日が明ける
栄光のすべてに
不滅の光

2009年6月28日(日)
1:30開場(2:00開演)
場所:ティアラこうとう大ホール
入場料2000円(小・中学生1000円)
チケット取扱い:ティアラこうとう 03-5624-3333

【スウェアリンジェン関連記事】
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